卒業生特集
ラヴィマーナ神戸
畑 康治さん
調理師科(1985年卒)
千葉県私立専修大学松戸高等学校出身
【プロフィール】
卒業後日本航空ホテル株式会社、川崎日航ホテルに入社約5年間宴会調理、レストラン調理にて西洋料理の基礎を学ぶ。
この間、「プロスペール・モンタニエ協会フランス料理新人コンクール」にて優秀賞を受賞する。
プリンスホテル株式会社 幕張プリンスホテルに入社3年間宴会調理課に所属し、大矢弘栄総料理長を師事。大型宴会、国賓出席の宴会等の調理を経験する。
10年間のホテルの経験から人材育成に興味を持ち、学生時代の恩師が務める志太学園調理師学校に西洋料理主任として就職。
その間に専門調理師、調理技能士の資格を取得。
調理師学校の外部講師で、元日本郵船役員食堂兼丸の内ポールスター総料理長 児玉俊夫先生の推薦で福島県に開業するリゾートホテル「ブリティッシュヒルズ」に就職。フランス人総料理長のもと、副総料理長として勤務。常陸宮殿下のご臨席のパーティーでの調理、英国大使主催のパーティーなどの調理責任者を務める。ブリティッシュヒルズ在職中に「ソペクサ主催フランス料理コンクール」に出場セミファイナリストに選ばれる。
その後、東京・神奈川で有名レストラン・式場で料理長・総料理長を歴任する。
2011年1月西日本一の規模のブライダル施設「ラヴィマーナ神戸」の副総支配人・総料理長として着任。翌年には総支配人・総料理長に就任。
所属団体日本エスコフィエ協会 ディシブル会員フランス料理アカデミー協会 会員
Q1.調理師をめざしたきっかけについて
子供のころから料理を作るのが好きで、テレビで見た帝国ホテルの村上ムッシュにあこがれ料理人を目指すきっかけになりました。
Q2.武蔵野調理師専門学校に進学を決めた理由など
いろいろな学校のパンフレットを見た際に有名なホテルの総料理長が教えに来てくれることが書いてありました。
※帝国ホテル村上ムッシュ、ニューオータニ福島料理長(現校長) 他
またホテルの就職をしている卒業生も多かったので武蔵野調理師専門学校に決めました。
入学してから特別授業と西洋料理専門課程の授業で福島校長先生の授業を受講しコックコートの着こなし、料理、話に感動を受けて自分自身の就職先を「ホテルニューオータニ」に勝手に決めてました。
※結果は気持及ばず。。。
夏研修は「蓼科東急リゾート」に行き、朝から晩まで鍋洗いをしてました。これがあったから今があると考えますし、礼儀など厳しい事も学べました。
Q3.在学中の思い出など
ホテルに就職するには学校を休むな!夏研修に行かなくてはダメだ!当時の教務部長先生(今川先生)の言葉を信じ、休まず行きました。
結果、なんとかホテルに就職することはできました。
料理人の仕事は「人」との繋がりだと思います。
お客様との繋がり、同じ職場の人との繋がり、仲間との繋がり…そのおかげで今の自分の立場があると思います。
Q4.現在のお仕事について
「すべては素材の味を最大限に引き立てる」
そのためには素材の追求、バター・生クリームを極力使用しないフランス料理を作りたい。
「全員の記憶に残る“一生わすれられない料理”を作りたい」
ラヴィマーナ神戸ではお二人の「思い出ご飯」を再現して披露宴で提供しております。
料理人が押しつけた料理ではなく、お二人のおもてなしの気持ちを大事にした婚礼料理を提供しております。
Q5.今後の目標など・後輩に伝えたい事
昔話をするのはあまり好きではありませんが、私の修業時代はまだまだ封建的な仕組みが残っておりました。
しかし、その中で先輩から沢山のことを学びました。先輩たちが勉強してきた財産を惜しみもなく教えて頂きました。
その事にはとても感謝しています。
現在、インターネットなどでいつでも世界中の料理を勉強できます。
「人が作ってきた料理には必ず、その人にしか知らないコツがある」
そのコツをこれからも若いスタッフに教えていきたいと思います。