調理師免許は国家資格!調理系学校の卒業か調理師試験合格で取得可能
調理
調理師免許を取得するためには2つの方法があります。1つ目の方法は学校に通って取得する方法で、2つ目の方法は実務経験を積んだ上で試験を受けて取得する方法です。
どちらの方法でも調理師免許は取得可能で、それぞれの取得方法でメリットとデメリットがあります。
この記事では調理師免許とはどのようなものか、調理師免許を取得するメリットは何か、また、取得するための2つの方法について詳細を紹介します。
調理師免許取得を目指す人はこの記事を参考にどちらの方法で調理師免許を取得するか検討してください。
調理師免許は国家資格!学校を卒業するか調理師試験合格で取得できる
調理師免許とは国家資格の1つで、免許取得者が調理の技術や関連知識を有していることを証明します。
調理の関連知識には料理に関することだけではなく、食材の栄養や調理場の衛生環境などに関する知識も含まれます。
また、調理師とは「名称独占資格」といわれるもので調理師免許を持っている人以外は調理師を名乗れません。
そのため、資格を持っていない人が調理師を名乗って仕事をした場合、法律違反になります。
調理師免許を取得することで得られるメリットは大きく2つ
調理師免許を持っていなくても料理人として活動できます。しかし、調理師免許を持っていることで得られるメリットもあります。
1.飲食店開業の必須資格を簡単に取れるようになる
将来は独立して自分の飲食店を開業したい人は「食品衛生責任者」の資格が必要です。
この資格は調理師免許とは別の国家資格で、飲食店を営業するときに施設ごとに1人以上の有資格者を配置することが義務付けられています。
この資格を取得するためには1日かけて6時間程度の講習を受ける必要があります。受講料は地域によって異なるものの、1万円前後かかるところが多いです。
調理師免許を所持している人はこの講習会の受講を省略できるため、時間とお金を節約して店舗運営に必要な国家資格を取得できます。
2.調理師免許所持が必須の飲食店に応募できる
料理人として就職を希望する職場が調理師免許の所持を条件に入れている場合があります。
求人に対して応募が多い場合は書類審査を行うことが多く、そのときの足切りのために条件を絞る企業もあります。
そのような場合にも調理師免許の資格所持は企業側としてもわかりやすい指標になるため、資格によって就職が有利になることがあるでしょう。
もちろん料理人として重要なのは調理の技術です。しかし、その審査に到達する前に書類審査で不合格になってしまうと調理の技術は見てもらえません。足切り対象にならないためにも調理師免許を取得しておくほうが望ましいといえます。
専門学校に通えば実務経験なしでも調理師免許が取得できる
調理師免許の取得方法の1つは専門学校に通うことです。調理師免許が取得できる指定された学校に1年以上通うことで調理師免許を取得できます。
1年間の通学には180万円程度の学費が必要
調理師免許を取得できる専門学校に1年間通うためには学費として180万円程度が必要です。
学費には入学金や授業料の他に施設費や実習費なども含まれており、毎回の授業で学校の設備や食材を使うため他の進路に比べて少し高額になっています。
教材費も調理で使用する包丁や白衣などの費用を含み、普通科高校に比べると大きな金額になっています。
専門学校なら資格取得以外のメリットも多い
専門学校の費用はたしかに安い金額ではありませんが、資格を取得できる以外のメリットも多くあります。
たとえば、実習授業内で多くの料理ジャンルに触れられることでその後の就職の選択肢の幅が広がります。
まだ専門にしたい料理のジャンルが決まっていない人にとって、実習で多くの料理に触れる中で選択肢を広げられることは1つの大きなメリットになるでしょう。
また、有名ホテルや一流のレストランを就職先として紹介してくれる専門学校があります。これまでの就職実績や卒業生が料理長クラスとして活躍している実績が業界内での信頼になっており、就職活動を安心して進められます。
専門卒でなくてもOK!調理師試験を受けるために必要な2つの受験資格
学校を卒業する以外にも調理師免許を取得する方法があります。それは調理師免許試験を受けて合格する方法です。調理師免許試験を受けるためには2つの受験資格があります。
1.中学校卒業以上の学歴を持つ人
中卒以上の学歴を持っていることが調理師免許試験を受験するための資格の1つです。日本では中学校卒業までが義務教育となっているため、この条件をクリアすることは難しくないでしょう。
2.指定施設で2年以上調理の実務経験がある人
飲食店や旅館、学校や病院などの施設で調理の業務に2年以上従事することも調理師免許試験を受けるための条件の1つです。
喫茶店や冷凍食品を解凍して提供するだけの施設はこの条件に当てはまらず、受験資格に有効な業務経験としては認められないため注意しましょう。
また、1日6時間以上週4日以上の実働を必要とするという規定もあります。そのため、かなりハードな調理業務を行わなければ、調理師免許試験を受けることはできないと考えてください。
調理師試験は3人に2人は受かるレベルの難易度
調理師免許を取得するための試験は毎年全国平均で60%~70%程度の合格率です。これは国家試験の中では比較的高い合格率で、試験の難易度は高くないといえます。
また、都道府県によって問題が変わるため都道府県ごとに合格率にばらつきがあります。受験日程が異なるものであれば、同じ年に調理師免許試験を再受験できるため、一度不合格になったとしても、諦めずに合格を目指しましょう。
試験科目は6つ!全60問のマークシート方式
調理師免許試験の試験科目は以下の6つです。
- ・公衆衛生学
- ・食品学
- ・栄養学
- ・食品衛生学
- ・調理理論
- ・食文化概論
この科目に対して全部で60問の問題が出題されます。4つの選択肢から1つを選ぶマークシート方式で、正しいものを選んだり4つの中で誤っているものを1つ選んだりするテスト形式です。
全科目を合計して60%以上を取れれば合格となります。ただし、1つの科目でも平均点を大きく下回る点数をとってしまうと不合格になる場合があるため、すべての科目についてしっかり学習してから試験に臨みましょう。
調理師免許は一生使える資格!専門学校なら最短1年で取得可能
調理師免許は資格の有効期限がなく、一生使える便利な国家資格です。資格の取得方法は学校に通う方法と試験に合格する方法の2通りです。
学校に通う方は費用がかかります。しかし、実習で多くの料理ジャンルに触れられることや、その後の就職まで面倒を見てくれること、最短1年で免許が取得できることなどがメリットでした。
試験で取得する方法なら費用は大きくかかりません。しかし、週に4日以上1日6時間以上の調理実務経験を2年以上積む必要があります。
この条件はかなりハードであるため、費用がかかっても1年で調理師免許を取得できることはメリットになります。
まだ専門とする料理ジャンルを決めておらず多くの料理を作る中で料理ジャンルごとに魅力を知りたい人は、学校に通って調理師免許の取得を検討してください。
学校を検討するときには学費を支払う分のメリットがあるか、就職の実績が十分かをよく考えましょう。
たとえば同じ学費を支払うなら調理場は1人1台利用できる方がコスパは高いですし、実習授業の多い学校の方が材料費の元も取れます。また、就職実績が優れている学校を選べばその後の収入という形で学費を回収できると考えられます。
なお、武蔵野調理師専門学校は1人1台の調理場を完備し、専門学校の中でもトップクラスに実習授業が多い学校です。
就職サポートも手厚く、有名ホテルでの料理長クラスの料理人を数多く輩出しています。
設備が充実しており、優良な就職実績があるにもかかわらず学費は専門学校の中では平均的な金額でリーズナブルです。
コスパのいい専門学校に通ってなるべく早く調理師免許を取得したいと考えている人は、ぜひ武蔵野調理師専門学校を検討してみてください。