卒業生特集
株式会社ニュー・オータニ
ホテルニューオータニ (東京) トゥールダルジャン Sous-Chef
谷塚 邦明さん
調理師科(1990年卒)
埼玉県立越谷東高等学校出身
調理師というのは命を預かる仕事だと思ってます
伝統あるこの職場がとても好き
就職実績が決め手で武蔵野調理師専門学校に入学しました。
ホテルニューオータニの入社試験を受けることが決まりましたが、試験を受けるまでホテルニューオータニについての知識はあまりありませんでした。
※トゥールダルジャン東京店があるという知識しかありませんでしたが、実はものすごく伝統や格式があるレストランだと後に知ることになりました。
今ではそんな伝統あるレストランにいることが幸せであり、とても大好きな場所です。この気持ちが働く原点にあります。
武蔵野での在学時、技術指導の先生が私のナイフを手に取り、「うん、手入れが行き届いている」といってくれたことがうれしかったです。
お客様に「おいしかった、また来る」と笑顔で言って頂ける時、大変喜びを感じますし、
おいしい料理は心動かすと確信する瞬間です。
この仕事は命を預かる仕事だと思っています。白衣を着る=命を預かる。食することで命は育くまれます。常にそれを念頭に身を引き締め、厳しく仕事に取り組んでいます。
※トゥールダルジャン
セーヌ河畔から望む、輝く“銀の塔”を名の由来とするトゥールダルジャン。 その歴史は1582年、パリ・セーヌの岸辺から始まりました。 各国の王侯貴族が集う美食の館としてフランス料理の歴史と伝統を育んできたパリ本店。唯一の支店として人々に愛されているトゥールダルジャン東京店がパリと東京が姉妹友好都市となった1984年の9月、フランスと日本の食文化の架け橋の役割を担って登場となりました。(トゥールダルジャン東京店 HPより引用)
「何くそっ」と思うことが大事。
入学式でまず厳しさを感じた武蔵野。事前に散髪して望んだ入学式でしたが、厳しいご指導を頂きました。気が引きしまりました。いい意味で先生方に目を向けていただき厳しい中に愛のあるご指導をいただきました。
やってやれないことはない!いつか見返してやる!と何事にも真剣に取り組んできた学生時代の経験が今の真摯に仕事に向き合う姿勢になっています。
料理の勉強はもちろん、「社会人としての品格」「立ち振る舞いを磨く」「コックコートの着方」「身だしなみ」などは仕事の向き合い方にもつながります。小さなことにも興味を持ち、突き詰め、何事も臆することなく一歩を自ら踏み出してほしいです。
厳しい中に優しさを持って接してくれた先生方の指導や、ホテルニューオータニで出会ったすべての方々に感謝しています。
今後は若手の育成に特に力を入れ、日本のフランス料理の底上げを行っていきたいと思います。