卒業生特集
株式会社ニュー・オータニ
大観苑 料理長
黒岩 利夫さん
調理師科(1986年卒)
千葉県私立専修大学松戸高等学校出身
憧れではなく、仕事としてとらえたからこそ道が拓けた。
友人を追うなかで導かれるように料理の道へ
中学のときに仲の良かった先輩が武蔵野調理師専門学校に在学していたんです。さらに同級生も武蔵野に進学すると聞き、何となく自分もその道に進んでみようかなと考えたのがきっかけです。だから料理人になろうとは、本音としては思っていませんでしたね。こういう言い方をするとなんですが、在学中の記憶はあまりないんですよ(笑)。もちろん同級生と遊んだ楽しい記憶は思い出として残っていますが、あとは曖昧。授業についていくのに必死だったのでしょう。あ、クロワッサンを作ったのはなぜか覚えています。楽しかったのでしょうね(笑)。中国料理を選んだ理由は、フランス料理にも日本料理にもあまり興味が湧かなかったから。つまり消去法です。でも今となってはこの時の選択が一生の職業につながっているわけですから、人生はおもしろいですよね。
〒102-8578 東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ ザ・メイン 16階
TEL. 03-3238-0030
就職では待遇面もしっかり見るべき
卒業後はホテルニューオータニに就職。以来、ずっとこの道を歩んできました。ホテルニューオータニを志望した理由は、給与面や休日などの待遇がしっかりしていたからです。私の場合、もともと料理人になりたかったわけではなかったので、料理人は憧れではなく、あくまで仕事。待遇面はやはり重要でした。でもきっとこの“もともと憧れていたわけではない”ということが、この業界で長く続けてこられた理由ではないかと最近は思っています。仕事をするうえでの喜びは、やはりお客様の満足が第一。また厨房に立ち、自分の納得のいく仕事ができた時の喜びも大きいです。ただ料理長という立場ですから、自分だけではなく、後輩たちが気持ちよく仕事ができる環境をつくることも私の役割。これからももっともっと技術を高め、お客様に満足いただける味づくり、店づくりに精進していきます。
これからこの業界をめざしている後輩へ
壁にぶつかることもあるでしょう。でもそれはどんな仕事でも同じこと。あなたが信じていることを続けてください。