パティシエの仕事内容はお菓子作りがメインで接客や販売もできる
パティシエ
パティシエはお菓子を作る人だと知っていても、具体的にどのようなことを行っているのかまで知っている人は多くありません。
パティシエを目指す人は、パティシエがどのような仕事をしているのか、働く場所によって仕事の内容は変わるのか、1日の流れはどのようなものかを知りたいでしょう。
この記事ではパティシエの仕事について詳しく知りたい人のために、パティシエの仕事内容を完結に説明し、就職先による業務の違い、1日の仕事の流れなども紹介します。
この記事を読んでパティシエの業務内容を理解して、進路選択の参考にしてください。
パティシエの仕事内容はお菓子作りがメイン!
パティシエの仕事内容は多くの人が想像する通り、お菓子作りがメインです。
お菓子作りと一口にいっても、さまざまな工程があります。
ごく一部の簡単なところだけでも、フルーツの下ごしらえや材料の計量、生地を作るところから始まり、生地の成形・焼成、デコレーションなど、1つのお菓子を作るだけでも多くの工程が必要です。
また、下ごしらえした大量のフルーツや小麦粉、砂糖などの重量のあるものを運搬する力仕事や、同じ工程を何度も繰り返す集中力を要する仕事もあります。
華やかなだけではないパティシエの仕事内容を理解していないと、いざ現場に入ったときに思っていた仕事と違ったと感じてしまう原因になりかねません。
その他にも新商品のメニュー考案や、季節に合わせた商品の開発、部下を持てば普通の会社員と同じようにマネジメントのための業務も出てきます。
メインのお菓子作りに関しては華やかなだけではなく、泥臭い力仕事や反復作業が必要で、お菓子作り以外の仕事もこなさなければならないのがパティシエの仕事だと覚えておきましょう。
就職先によってパティシエの仕事内容は変わる
パティシエの仕事内容は就職先によっても少しずつ違いがあります。
ホテルや結婚式場ならお菓子作りがメイン
ホテルや結婚式場であればお菓子作りがメインの仕事になります。
ホテルでのケーキを提供するシーンは結婚式の披露宴で参列者全員分のケーキを用意することだったり、ブッフェレストランで同じデザートを大量に作ることだったりと同じお菓子を大量に作る仕事が多くなります。
ウエディングに関してはウエディングケーキのような趣向を凝らしたケーキの用意が必要な場面もあり、クリエイティブな仕事を要求されるシーンも多いでしょう。
常に毎回同じものを作るわけではなく、結婚式ごとのリクエストに応えたり、季節によってメニューが変わったりと日々新しいことを要求されます。
また、ホテルや結婚式場の厨房では分業制が進んでおり、それぞれが自分の役割を持って1つのメニューを完成させます。
1人で1つのメニューを仕込みから盛り付けまで一貫して作るわけではないことも、ホテルや結婚式場のパティシエの特徴です。
レストランやカフェでもお菓子作りが主業務になる
レストランやカフェでもお菓子作りがパティシエの主業務になります。
規模の大きいレストランであれば、ホテルの業務に似ている部分もあります。それに対し、店舗規模が小さいレストランなら1つのメニューをパティシエが1人で作り切ることも少なくないでしょう。
ホテルのようなあらかじめ提供するものが決まっているわけではないレストランやカフェでは、お客さんの注文に合わせて迅速にお菓子を作成、提供することが求められます。
コースであればデザートの前の食事がどのくらいで終わるか、同時に提供する飲み物の準備はできているか、などさまざまなことを気にしながら仕上げのタイミングを合わせなければなりません。
このようにレストランやカフェにおけるパティシエの仕事は、ホテルや結婚式場の仕事よりも柔軟性を求められるという特徴があります。
パティスリー(洋菓子店)では接客や販売も行う
パティスリー(洋菓子店)ではお菓子作りの他に接客や販売業務を行うこともあります。
開店前にその日販売する分のお菓子を作り、それを持ち帰り可能な形に加工、商品を陳列し開店と同時に接客・販売業務が始まります。
ホテルやレストランではパティシエの仕事は基本的にキッチン内で完結しますが、パティスリーではキッチン外の仕事も重要です。
自分が作ったお菓子を喜んで買ってくれる人の接客ができるという点で、もっともお客さんの近くで仕事をできるのがパティスリーでの仕事といえるかもしれません。
パティシエの1日の仕事の流れ
パティシエの1日の仕事の流れをおおまかに説明します。
パティシエが1日の最初に行う仕事は朝の早いうちから行う当日提供する商品の仕込みです。
前日のうちから用意しておいたものを仕上げたり、その日売るものを朝に作ったりして、提供商品を揃えていきます。
毎日お客さんの購入品が変わるため、どの商品がどれほど売れるかはその日にならないとわかりません。
そのため、10~11時の開店後、売れ行きにあわせて追加の商品を作ったり、翌日の商品の仕込みを行ったりします。
閉店後には厨房や店内の清掃、必要であれば追加で翌日の準備などをして退勤です。
やりがいはお菓子の制作とお客さんの笑顔
パティシエのやりがいはお菓子作りそのものが楽しいという点と、お客さんがそれをきれいでおいしいと喜んでくれる点です。
お菓子を作ること自体が好きな人は、日々お菓子作りに携わったり、新しい商品の開発や制作で自分の技術が向上したりすることに喜びを感じるでしょう。
また、自分が作ったお菓子をお客さんが喜んで買っていく喜びはパティシエにしか味わえない特別なものです。
お菓子は人生の節目や日々の彩りに欠かせません。お客さんの大切なシーンにあなたのお菓子が華を添えると考えれば、日々のお菓子制作に力が入りますし、がんばって作ったお菓子がお客様の大切な場面で選ばれた喜びは何ものにも代えがたいでしょう。
パティシエになるにはお菓子作りのスキルが必要
パティシエになるには高レベルなお菓子作りのスキルが必要です。
パティシエの仕事を始めるにあたって資格は必要ありません。逆に考えれば、どのような資格を持っていたとしてもお菓子作りのスキルがなければパティシエを名乗れません。
パティシエを名乗るためには、お菓子作りの知識と技術を自分の中に体系的に確立する必要があります。
お菓子作りに関する資格を持っていると就職に有利
パティシエとして就職するときにはお菓子作りの資格を持っていると有利になるでしょう。
たとえば製菓衛生師の資格や菓子製造技能士がお菓子作りのプロとしての資格です。
これらの資格を持っていれば、就職活動や転職活動のときにお菓子作りの知識や技術を一定レベルで身につけていることの証明になります。
書類審査段階ではあなたのパティシエとしての技術や人柄は伝わらないので、資格でアピールすることは有効な手段です。
希望する職場の倍率が高い場合、書類選考である程度ふるいにかけられることを覚悟しなければなりません。
少しでも書類審査を通過しやすい自己アピールのために、取れる資格はとっておくようにしましょう。
人気パティシエを目指すなら確かな技術を身につけよう
人気パティシエを目指すならお菓子作りの確かな技術が必要です。
確かな技術を最短で身につけるためには、基礎的な技術から高度な技術までを実習を通して教えてくれる専門学校に通うことがもっとも効率的です。
学校に通わずに就職して技術を身につける方法もありますが、その方法では下積み期間に自分が全体工程のうちのどの部分を行っているかわからず、モチベーションを保ちにくいという問題があります。
また、自分の行っている作業の必要性を理解しながら仕事に向き合っている人と、ただ言われたことをこなしているだけの人では技術の習得レベルに大きな差が生じます。
上記のことを踏まえ、パティシエを目指すなら専門学校への進学を選択肢の1つとしてください。
そして、専門学校を選ぶときには技術習得のためにもっとも重要な実習授業が多い専門学校を選ぶことが重要です。
人気パティシエになることを目指してせっかく専門学校に入ったのに、座学が多い学校では肝心のお菓子作りの技術習得が見込めません。
技術を習得するという観点から生徒一人ひとりに対して設備が整っていることも大切です。実習授業がどんなに多くても、作業環境が悪ければ適切な技術を身につけられないためです。
パティシエを目指して専門学校に入ったのに実習が少なかったり設備が整っていなかったりすると、技術の習得ができないだけではなく学費の支払いだけが残る結果になりかねません。
このような事態を防ぐために、事前に進学を検討している学校の実習授業の時間や設備環境を念入りに調べておきましょう。
なお、武蔵野調理師専門学校では業界でもトップクラスの実習授業時間を確保し、設備に関しても1人1台の調理台を用意しています。
その結果として、有名ホテルのパティシエや独立して成功しているパティシエを多く輩出しています。
確かな技術を身につけて将来は人気パティシエとして活躍したい人は、武蔵野調理師専門学校をご検討ください。