ホテルへの就職は大卒も専門卒も可能だけど募集内容に違いがある
ホテル
ホテルへの就職は大卒でなくても可能です。むしろ、専門学校で技術を持っている人のほうが就職しやすい職種もあるため、学歴は大きなデメリットにはなりません。
ただし、大卒と専門卒で求人内容や職種に違いがあるホテルもあります。
この記事では、大卒と専門卒のホテル就職についてどのような違いがあるか、専門卒ならではのホテル就職のメリットなどを紹介します。
ホテルへの就職を目指す人は、この記事を読んで進学先を検討する材料にしてください。
ホテルへの就職は大卒も専門卒もOK!募集内容の違いに注意しよう
ホテルへの就職は大卒でも専門学校卒でも問題ありません。
求人情報では大卒や専門学校卒で区分けされているところもありますが、同じ条件で募集しているところも多いです。
あなたの将来働きたいホテルが決まっているなら、そのホテルの過去の求人情報を確認して、どのような募集を行っているか理解した上で進路を決めましょう。
大卒と専門卒でのホテルの募集内容の違い
大卒と専門卒でホテルの募集内容が異なる場合もあります。では、そういうホテルの募集ではどのような求人内容の違いがあるのか確認しましょう。
総合職と専門職で職種が異なる
大卒と専門卒で採用する職種をわけているホテルがあります。職種をわけているとは同じホテルの中で働くとしても、どのような仕事をするかが違うという意味です。
大卒は総合職として採用される場合が多く、専門卒は専門職として採用区分を分けて採用される場合があります。
では、総合職と専門職にどのような違いがあるのか、それぞれの業務内容や特徴を説明します。
まず大卒が採用されやすい総合職です。これはホテルの運営に関わる総合的な業務を行う職種です。
たとえば、ホテルの経営状況を判断して適切な投資や事業全体の判断をする職種、採用活動や従業員の最適な人員配置をする職種、ホテルのPRや魅力的な企画を考案しより多くのお客さんに来てもらう戦略を立案する職種などがあります。
こういった職種を担当するのが総合職で、ホテル全体に関わる業務を行うため必要に応じて部署異動や出張・転勤も発生します。
次に専門卒が採用されやすい専門職です。これはホテル内で専門的な技能が必要とされる仕事を担う職種です。
たとえばホテル内のレストランでお客さんに提供する料理を作るシェフや、ラウンジやカフェで提供するスイーツを作成するパティシエ、食肉の調理ではなくカットや下処理を行うブッチャーなどがこれにあたります。
それぞれ専門的な技能を持っていて、その技能を使うことでホテルのサービスを支えています。
総合職に比べて業務範囲は狭く、部署異動や転勤などが多くありません。
大卒の初任給の方が高いことが多い
大卒が採用されやすい総合職は専門職に比べて初任給や給料が高い場合が多いでしょう。
なぜなら総合職の業務内容は多岐にわたり、業務に対する責任が重いため、それを給与として反映させているからです。
総合職は将来のホテル経営の根幹に関わる幹部候補であることが多い職種です。
そのため、部署異動や国内外への転勤を通してさまざまな部署の仕事を経験することで、いずれ管理職になったときに部署や支社を横断した多角的な判断ができる人材になることを期待されています。
その結果、業務内容は複雑で量が多くなり、責任も自然と重くなります。その業務に対する報酬として、収入が高いホテルも多くなっているという仕組みです。
自分で応募か学校の紹介かは大きく異なる
大卒と専門卒のホテル就職に対する大きな違いの1つとして個人で応募するか、学校を通して応募するかという点があります。
自分で応募する必要がある大卒は自分で一からそのホテルのことを調べたり、OB・OG訪問をして実際の働き方などを調べたりする必要があります。
しかし、学校が就職サポートをしてくれる専門学校は学校がホテルと協力しているため、自分で情報を調べる手間が比較的少ないです。
また、過去に多くの卒業生がホテルで就職していることもあり、実際の働き方も参考になる人が多いでしょう。
就職のときに学校がサポートしてくれる体制をとっていることは大卒と専門卒の大きな違いになります。
専門卒ならではのホテル就職のメリット
ここまでで大卒と専門卒の差異を説明しました。ここからはホテル就職における専門卒のメリットを説明します。
2年早く就職できるためより早く収入が得られる
専門卒は1年制や2年制が多く、長くても3年制までのところがほとんどです。大学は4年制大学という名称もあるくらいで4年間かけて卒業することが多いでしょう。
つまり、同じ年に専門学校と大学に入った人では卒業までに2年の差が出ます。この2年分早く就職できることは専門学校の大きなメリットです。
大卒は総合職として採用されることが多く、その分初任給が高い傾向にあると説明しました。しかし、この2年の間に給与の差がなくなることもあります。
たとえば18歳で専門学校と大学に入った人を比較して考えましょう。
専門に入った人は20歳でホテルに就職します。このとき初任給は20万円だと仮定します。
専門に入った人はここから2年間働き続け、毎年1万円昇給したと考えると22歳のときにもらっている給料は22万円です。
さて、今度は大卒の場合を考えましょう。大学は4年間で卒業するため、22歳で初めて給料をもらいます。このときの初任給が22万円だと仮定します。
ここで22歳時点の専門卒と、大卒の給料を比較しましょう。どちらも22万円で変わりません。
さらに、専門の人は2年長く給料をもらって働いているため、20万円を24か月分、つまり480万円ほど多くもらっています。ボーナスが出るホテルなら、さらに多くの収入があるでしょう。
たしかに初任給だけで見れば専門学校は20万円、大卒は22万円と差があるように見えます。しかし、同年代で考えれば専門卒も大卒も差はありません。
さらに、早く働き始めればその分の収入を得る時間もあるため、専門学校は2年分のアドバンテージを持てるメリットがあります。
入社時から即戦力として活躍できる
専門学校では学校での実習を通して専門的な知識や技能を身につけられます。
その知識や技能はそのまま就職先のホテルで使えるため、専門卒は入社時から即戦力として活躍できます。
採用するホテルも可能な限り早く戦力として活躍してほしいと考えており、入社時からある程度のスキルを身につけていて即戦力採用されることは専門卒のメリットです。
学校が就職まで手厚くサポートしてくれる
専門学校によっては学生が就職するまで手厚くサポートしてくれるところがあります。
過去に多くの卒業生をホテルに輩出していることがホテルから専門学校への信頼となり、多くの求人も集まります。
各ホテルの特徴と学生の適性を見極めてきめ細かいサポートをすることで、ホテルと学生の希望を最大限にマッチさせた就職を実現できていることが専門学校の強みです。
最短でホテル就職を目指すなら専門学校を選択肢にいれよう
最短でホテルに就職して、即戦力として活躍したい人は専門学校を選択肢にいれましょう。
専門学校なら大学に比べて2年間早く就職できて、その分早く収入を得られます。また、実践的な知識やスキルが身につくため、ホテルに即戦力として考えられ就職しやすいというメリットもあります。
さらに、大卒と専門卒で初任給に差があるように見えますが、同年代で比べれば収入に差はほとんどなく、むしろ専門卒のほうが2年長く働いており多く収入を得ていると考えられるでしょう。
早く自分の手で収入を得て社会人として独立したい人や、どうしても入社したいホテルがある人はぜひ専門学校を検討してください。
専門学校を選ぶときは、即戦力として活躍できるくらいのスキルを在学中に身につけられるくらい実習が充実しているか、過去の卒業生がホテルに就職して活躍している実績が十分にあるかを判断材料にしましょう。
せっかく専門学校に入ってもスキルが身につかなかったり、その学校からホテルに就職した人が少なかったりすると狙ったホテルへの就職は難しいです。
専門学校選びに失敗すると入りたいホテルに入れないだけではなく、余計な学費を支払うことになってしまい、学費のためのローンだけが残ってしまうという最悪の事態にもなりかねません。
専門学校選びには在学中にスキルが身につくほど実習があるか、ホテルを含む就職実績とその後の卒業生の活躍が十分かをよく見極めましょう。
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在学中に十分なスキルを身につけてホテルに就職し、その後も大きな活躍をしたい人はぜひ武蔵野調理師専門学校をご検討ください。