卒業生特集
株式会社熊魚菴たん熊北店
仙台店
大木 宏行さん
(1993年卒)
東京都私立聖学院高等学校出身
武蔵野調理師専門学校へは大学卒業後に、日本そば屋を継ぐ弟と揃って入学。
「規模が大きく設備のととのった学校を選択しました。
在学中印象に残っていることは、富士山の麓での宿泊研修で、あいさつや礼儀などの研修を行い、いわゆる縦社会の厳しさを実感しました(笑)。
また、学んだ座学は社会人になっても大変必要なこと。役に立つことばかりで、素材の中心温度を管理する数学管理も必要となります」
大木さんは、専門学校卒業後さまざまな経験をして今に至っていることも、話してくれました。
海外へはドイツ・デュッセルドルフで2年間実務を経験し、その後 熊魚菴たん熊北店に入社。
日本国内も全国(京都・東京・大阪・九州) 的にご活躍され、10年間の現場での厳しいご経験と、ひとつひとつ積み上げてきた料理人として店主としての知識を元に、2010年8月、ウェスティンホテル仙台店グランドオープンと同時に支配人に就任する。
しかし2011年3月の震災を経験、お店も被災した。
「営業中だった震災時、支配人としての責任の大きさを実感しながらも、第一にお客様と従業員の安全を確保。その後街中が停電する中、近隣の方々への対応にもあたりました。地元の方々のおかげで、こうして営業できることにとても感謝しています」 と当時を振り返ってくれた。
また、「もともとは自分のお店を持ちたいと思っていましたが、今は90年続くお店の伝統を伝えていき、海外にも店舗を出店したいと考えています。京料理の最高のものを提供していきたいです。後輩たちにもこの業界での志は一緒だと思います。座学や実習の基本部分をしっかり学び、その上で新しい料理に向き合って欲しい」と話してくれました。
まだまだ夢の実現途中、これからの大木さんにも、さらに期待したいと思いました。(PRESS)