卒業生特集
株式会社ニュー・オータニ
ホテルニューオータニ幕張 総料理長
堀越 孝文さん
調理師科(1988年卒)
東京都立練馬高等学校出身
一流ホテルを目指すなら、武蔵野以外に選択肢はなかった。
病気で留年。それでも立ち上がった経験が自分を強くした
武蔵野調理師専門学校に決めた理由は就職先でした。一流ホテルの名がずらりと並び、特にトゥールダルジャン、晩餐会などを担当するホテルニューオータニへの就職率が非常に高かったので、もう武蔵野以外の専門学校は考えもしなかったですね。ただ私の学校生活は順風満帆とはいきませんでした。入学後2カ月で病気が見つかり、半年間入院治療にあたることになったのです。結局留年することになり、このときのことはつらい記憶として残っています。ただそのおかげで、精神的に強くなったようにも思うんです。1年遅れでスタートした学校生活はプレッシャーもありましたが、ありがたいことにたくさんの良い仲間に恵まれました。人との出会いこそ、やはり何よりの財産です。
イキイキと働く仲間の姿が励みと活力になる。
入社してからも人には本当に恵まれました。上司、先輩、後輩、出会えた人すべての人のおかげで良い経験が積め、その日々が今日につながっています。お客様の「おいしかった」の言葉はもちろんですが、ともに働いているスタッフが笑顔でイキイキと業務に勤しんでくれる姿もまた、私の励みと活力になっています。総料理長として常に考えているのは、仲間の労働環境と、料理のクオリティー、そして時代の流れ。これから東京オリンピックが控えており、当ホテルとしてもホスピタリティ力を発揮するチャンスです。我々、料理人は、国内外さまざまな人にホテルニューオータニのイズムを伝えられるよう、素早く対応できる準備を今から進めていきます。
後輩へのメッセージ
自分の将来は自分で切り開くもの。一度や二度のつまずきであきらめず、強い精神力と仲間を大切にして、この業界で活躍してほしいと思います。