卒業生特集
株式会社ニュー・オータニ
ホテルニューオータニ大阪 総料理長
太田 高広さん
調理師科(1986年卒)
栃木県立益子高等学校出身
小さな目標を持つこと、同時に大きな夢も持っておくこと。
資格を取って就職したかった
調理の世界に興味を持ち始めた頃に、プロを養成する施設があることを知りました。やはりきちんとしたところで学び資格を取って就職したかったためです。やるなら東京でと決めていました。当時武蔵野は都内最大の学校で数多くの料理人を排出しており有名ホテルや名店への就職率がよく実績があったため選びました。また有名ホテルの料理長の特別授業なども魅力のひとつでした。
学生時代記憶に残っていることは、学園祭で友人たちといっしょに考えながら卒業作品を作り上げたことです。 また栄養専門学校の学生と給食を一緒に作ったことも記憶にあります。大量で調理することは今でも経験になっています。
自分の作った料理やメニューが自分で満足いくものが出来た時。またその料理を食べてくださったお客様に喜んでいただけたときは、本当に喜びを感じます。
プロとしてクオリティーの高い料理を作る
この世界に入る時に覚悟は決まっておりました。厳しい世界だろうから辛いこともたくさんあるだろう。でもこれで料理人として一生やっていくと決めていたので、辛いことなども沢山ありましたが、辛いとは思わなかったです。すべては勉強だと。仕事で壁にぶつかったときは先輩に相談しアドバイスをいただいたりわからないことは自分で調べ勉強しましたね。
まずは小さな目標を持つこと、同時に大きな夢も持っておくこと。これだけは忘れず常に心に留めて仕事に当たりました。 誰が食べても美味しいと思える料理を作ること。料理を通して食べた人に感動を与え、幸せな気持ちになってもらうことを思いながらメニューを考え、料理を作るようにしています。 自分自身もそうですが、調理スタッフ一人一人が料理人としての誇りと喜び、やりがいを感じてもらい、プロとしてクオリティーの高い料理を作りながら、お店やホテル全体の質を上げていきたい。現在携わっている食育にも多く関わっていきたいと思っております。 後輩のみなさんにはきっかけはどうあれ、まずは料理人としての志をしっかり持ってもらいたい。社会人としての自覚も合わせて。料理は人だと思います。作る人の性格や料理に対する気持ち、思いがすべてお皿に現れてくる。作る人自身が心身ともに健康でなければならない。そして人に感動を与え、人を幸せにするのが料理人という職業の使命だと思っています。