卒業生特集
いわはなや食堂
オーナー
今 友子さん
調理師科(1996年卒)
山形県私立九里学園高等学校出身
長い人生、一年くらい地元を離れることも勉強のひとつだと思う。
大きな学校でしか体験できない学びがある
実家が食堂を経営していたので、その家業を継ぎたいと考え、調理師の専門学校に進学を希望しました。当初は山形県や仙台など、地元から近い場所の専門学校を考えていたのですが、高校の先生の勧めもあって武蔵野調理師専門学校に決めました。自分自身としても1~2年は東京で生活してみたかったんですが、この判断は正解でしたね。専門的な珍しい食材を扱った授業や、ヨーロッパ研修旅行など、小規模な専門学校では得られない経験がたくさんありました。学生寮での生活で厳しい規則などもありましたが、いまとなれば楽しかった思い出しかありません。高校の3年間よりも武蔵野での1年間の方がよほど内容の濃い、楽しい時間でした。あの一年間は私の人生の宝物です。
食堂の味は“変わらない”に価値がある
「いわはなや食堂」は、常連さんがたくさん来店してくださる地元に密着した食堂です。日中の営業が中心ですが、希望があれば夜の宴会を行うこともあります。毎日のことなので、日中の混雑などを大変に感じる日もありますが、一人でも多くのお客様にリピーターになっていただこうとがんばっています。食堂ということもあり、新しいメニューへのチャレンジよりも、“変わらない”ことが大切。シンプルで家庭的なメニューで、お客様にホッとしていただけたらと思っています。10年ぶりに来店しても変わらない味とメニューで喜んでいただける、そんなお店が目標です。
Q.後輩へのメッセージ
A.この世界、やはり料理が好きでなくては厳しいでしょう。だからこそいろいろな方向性がありますが、自分の“好き”が向いた方へと進むのが正しいと思います。