卒業生特集
手打ちそば「のり助」
星野 記弘さん
調理師科(1990年卒)
群馬県立館林商工高等学校出身
学生時代に触れた一流の技は、自分の指針となる
一流の技に触れた感動を今でも覚えている
武蔵野調理師専門学校は、一言でいうと「規律正しい学校」です。当時は厳しいと感じたこともありましたが、今となっては感謝するべき環境だったと思っています。あの頃身に付けた「規律を守る」姿勢は、その後ずっと自分の基礎になってくれていますね。嬉しかったのは、帝国ホテルの村上シェフなど一流の人々から、直接教えていただけたこと。目の前で繰り広げられる匠の技に、「この学校に通って良かった」と感動したのを今でも覚えています。本当に素晴らしい経験になりました。調理師を目指すなら、目標を持つことが大事だと思うので、後輩の皆さまにはぜひ、彼ら一流の料理人の技を目に焼き付けておいて欲しいですね。技術や資格があれば職に困ることはないでしょう。
壁にぶつかったときこそ初心に返る
現在は自分の店を切り盛りしていますから、頑張った分だけ自分に跳ね返ってきます。混雑した時など、大変なこともありますが、すべてが自分に届く“反応の良さ”がやりがいにもつながっています。そばという素材は、出来が季節に左右されることもあり、夏がとくに難しい。そんな難しいと感じたときこそ、初心に返るようにしています。親方からいただいたたくさんの言葉の中に、そばをおいしくヒントがかならずありますから。お店をはじめて今年で25年。今では25年来の常連様もおられます。これからもお客様と1対1で接する気持ちを忘れず、誠意を持っておいしいそばを提供し続けていきたいですね。
Q.喜びを感じるとき
A.お客様からおいしかったよと言われたとき。目の届く範囲のお店なので、お客様からの意見を取り入れ、メニューに活かすこともあります。